不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
どうして私はいつもこうなんだろう。

誰しも簡単にやってることが、うまくできない。

とりあえず、基本的にどんくさい。

なにもないところでつまずいたり、自動の回転ドアに入るタイミングがわからなくてオロオロしたり。

出席日数を何度も確認したはずの授業の単位は、なぜか日数が足りずに落とすし。

要領が悪いっていうか、みんなが当たり前にこなしていることが、私にはとても難しい。

それはセックスにもあてはまるようで……。


「エッチって、難しいよ……」


しょんぼりする私の言葉に、一瞬キョトンとしたみんなは、また一斉にゲラゲラと笑いだした。


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