Dead or Alive

Game2 ハンギメ。

「じゃあ今から10分間時間とるので、男女別々に六人グループを作ってください」
棚加先生がそう言った直後、皆が席を立ち始めた。
私は優雅に読書を続ける。
「じゃあ、あたし達同じグループね!」
海老原が人差し指をたててそう言った。
おお、もう決まったのか。早いな。
「おっけー。班長はモモちゃんでいいよね?はい決定これはもう覆らないよ」
辻村さんがにっこり笑ってそう言った。
そうかそうか、私が班長か。
そうかそうか。……って、

「何言ってんだバカ野郎!私が班長の理由を言え今すぐはい!」
「うるさい溝口ダメ決定なの」
「覆らないって言ったじゃん」
「ふざけんな2人とも」
「「いたって真面目だよ」」
海老原と辻村さんは練習でもしたかのように声を揃えてそう言った。ドヤ顔しないでいただきたい。
理由くらい教えてくれてもいいではないか。
つか班長って何するんだよ。
「はー、いいけどさ、別に。で、何?他の係はなんなの?」
「モモカのが決まっただけなんだよね」
「棚加先生に紙貰いに行こうよ~」
林谷さんがふわりと笑う。
揺れた髪から薔薇の香りがした。多分シャンプーの香りだろう。
林谷さんは昔から薔薇が大好きで、よく海老原と林谷さんと私の三人でバラ園とかに行ったなあ。
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