離れない手
怒ってますね……。


私は彼女に向かって頭を下げる。


それでも、すごい形相も睨む事も止めない彼女。


どうしよう……。


そこへ運転席から出てきた男が彼女に駆け寄る。


男を見た瞬間、すごい形相でこっちを睨む彼女はどこへやら。


キラキラ輝く笑顔に、いとおしそうに男を見つめる彼女が居た。


変身した彼女は男と腕を絡めると、こっちを再び見る事なく、行ってしまった。


ふぅ~助かった。


あの男の人が居なかったら今頃私……ああ、考えたくない。


「あ~あ~。だから閉めろって言ったのに」
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