あなたのために。-光と影-
VIPルームへと極道御一行を案内し、扉を押さえて先に御一行を中に入れる。
内装は薄いピンクのレースなどがついた壁だが、ソファは黒い。
私はピンクなどの可愛らしい色は好きじゃないから、この部屋の内装は嫌い。
でもソファだけは気に入ってる。
部屋の中に入った蓮条楓は、大きなソファにドカッと大胆に座った。
陽くんは内装を見て回っている。
白兎さんは奴から1人2人分空けて座った。
それを見てから真姫と梓はすかさず奴の左右に座る。
出遅れたとは思ってない。
むしろこれは考えの内に入っていたから。
「…お隣、よろしいですか?」
白兎さんに笑顔で聞くと、白兎さんも笑顔でどうぞと言うように手で促した。
すると部屋を見て回っていた陽くんがソファの後ろにやってきた。
「あ、白兎ズルい!オレも黒百合ちゃんの隣に座る!」
ちょっと詰めて!と奴の左に座っていた真姫を押して、狭いとこを無理矢理座った。
何だか見てて可愛くなる。
頭を撫でたくなる衝動に駆られたが、グッと堪える。
さすがに初対面で頭を撫でるのは失礼だ。
「いいのですか?楓の隣に座らなくて?No.1は黒百合さんなのでしょう?」