たとえこの声が誰にも届かないものだとしても
届かない生ノ唄
聞こえない声を頼り僕は一歩踏み出して
見つかることのない宝箱を探しに行くんだ
たとえそれがまがい物でも見つけた宝石を
またいつかのために埋めに行くんだ

いくら僕だってそうさ僕だって
生き抜くのはつらいときがあるから
元気な僕だって有り得たって刻み込んでやる

何も見えなくて目隠しされた僕は
不思議なくらい明白な裏切りさえ乗り越えてやるそう誓った
だけど今は暗闇しか見えない

聞こえない声を聞こうとして僕は飛び込んだ
ほんの些細なきらめきをつかまえに行くんだ
それを僕は大きく育てて誰かのために埋めるんだ
そして僕は……
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