月城生徒会の正義
「私自身は構いません。…雪奏さんがどう思うか、ですが…」と父さんが言った。
皆の目線が雪奏に向くと雪奏は俺の手を握ってきた。…答えが出たな。
「雪奏は颯斗君の近くに居たいみたいですしお願いします。」と冬哉さんは言った。
話し合いの結果、今から家へ行く事になり、荷物は後で届けます。と言って、冬哉さんたちは精算へ向かった。
ー五十嵐邸ー
「何か食べれそうか?」と俺が聞くと雪奏は横に頭を振り
「ううん。お腹空いてないから…」と言うけど、母さんが
「ダメよ。何かお腹に入れなくちゃ。」と言ってキッチンへ行くと果物がたくさん入ったゼリーを持ってきた。…ちょっと待て。
「母さん、これ、マンゴー入ってるよな?」と俺が聞くと
「え、えぇ。そうだけど。」と母さんが言うと俺はゼリーをひったくり
「雪奏はマンゴーアレルギーあるんだ。」と言ってゼリーを母さんに渡すと「それ、母さんが食べて」と言うと、今度は俺がキッチンへ行くと冷蔵庫を開けて、丁度あった苺を水洗いして、皿とフォークを出してから苺を皿に入れ雪奏の前に置いた。…雪奏は苺好きだから丁度良かった。