月城生徒会の正義


ゆっくり離されると淋しくなった。
…そんな目で見ていたらしく颯斗は

「…もう止まらなくなるから。な?」と言うけど…

「帰って来たら思いっきり甘えて良いって言ったのに…ウソつき。」私が拗ねて、颯斗から遠ざかり私の部屋から行ける書庫に行き、内側から鍵を掛けた。

ガチャガチャと開けようとするけど鍵で開かない。

『雪奏~開けてくれ』って言うけどウソつきには無視!無視!!

淋しいの、ずっと一日我慢してたのに…

そのうち涙が出始め、声を押し殺して泣いた。

ーside颯斗ー

鍵が閉まっていて開かない。

『開けて』と言っても、開けてくれない。

…雪奏、そんなに甘えたかったんだな。…ごめんな?

ん?…何も聞こえない…?扉に耳を当ててみたら微かだけど聞こえたのは

雪奏が泣いていた。
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