蜜は甘いとは限らない。【完】
これ、ちょっとってレベルじゃ……!!
口に含むだけなら少し甘みを感じられたのに、喉に流せば一瞬で喉が焼けるように痛んだ。
な、なんでこんなきついの。
「あー、勿体ねぇ。
あとは拓坊にでも飲ませとくか」
「まずは水出せよジジイ!」
「今から出すから黙ってろガキ!」
「あ"ぁん?!」
……そこで言い合いしてないで早くお水ください…。
いつまでも止まらない咳を止めようとするからか、変な咳に変わって余計に苦しくなった。
涙まで出てきたし。
袖を少し伸ばして目元を拭い、またゴホゴホと咽る。
「ん、水だぞお譲ちゃん」
「あ、ゴホッ……りがと、ございます、けほっ」
急いで出された水を喉に流せばやっと喉の痛みは治まって器官もまだ普通に戻り、咳が少し止まった。
…ふぅ。
入れてくれた水全てを一気に飲み干せばボトルごと奥から出してきてくれた。
それをもう一度コップに注ぎ足して、今度はゆっくり喉に通していく。
「落ち着いたか?
俺でもこれ、キツイと思う時あるからな」
「それを、早く言いなさいよ!!」