無口な上司の甘い罠
その声に、そっと振り返ると、
そこには、私たちの直属の上司。宮本瀬名部長の姿があった・・・
苦笑いを浮かべる私と隆盛。
パット前を向き、仕事を始める。
宮本部長は無口・無表情。言葉を発する時は、大抵低い怒声。
決して大声で怒鳴るわけではない。
今みたいに低いトーンで、ズシッと来る一言を放つ。
仕事も出来て、イケメンで、スタイルも抜群な宮本部長。
それでも、皆から恐れられる上司。
中には、隠れファンもいるけれど、近寄る事すら困難なオーラを放つ。
「坂口、着いて来い」
「・・・は?」
私の目線は、自分の手元にくぎ付けに・・・
だって、だって、恐れ多い宮本部長の手が、私の手を握っている。
助けを求めるように、隆盛を見た。
「・・・その案件は、そんな急ぎじゃないから」
「?!」
・・・コイツ、私を見放したな?
「急ぎだ、サッサと来い」
「・・・・」
引っ張られながら、どこかに連行される私は、
一体どうなる事だろう。
そこには、私たちの直属の上司。宮本瀬名部長の姿があった・・・
苦笑いを浮かべる私と隆盛。
パット前を向き、仕事を始める。
宮本部長は無口・無表情。言葉を発する時は、大抵低い怒声。
決して大声で怒鳴るわけではない。
今みたいに低いトーンで、ズシッと来る一言を放つ。
仕事も出来て、イケメンで、スタイルも抜群な宮本部長。
それでも、皆から恐れられる上司。
中には、隠れファンもいるけれど、近寄る事すら困難なオーラを放つ。
「坂口、着いて来い」
「・・・は?」
私の目線は、自分の手元にくぎ付けに・・・
だって、だって、恐れ多い宮本部長の手が、私の手を握っている。
助けを求めるように、隆盛を見た。
「・・・その案件は、そんな急ぎじゃないから」
「?!」
・・・コイツ、私を見放したな?
「急ぎだ、サッサと来い」
「・・・・」
引っ張られながら、どこかに連行される私は、
一体どうなる事だろう。