絶体絶命!死のバトル
「…此方の手違いで、10人が死んでしまいました。申し訳ございません。緑グループは全員残っていますので、残りの5人は、新たに桃グループとして結成してください。それでは、解散。」
……なんで?
穂乃さん、なんであんな事したの?
‘‘何か”が乗り移っていたとしても、自分で止めることはできなかったの?
アーテの前でもあるのに……___
「…くそッ!!なんなんだよ…っ!」
広也は、悔しそうに唇を噛み締めた。
あまりに力を込めすぎたのか、その唇けらは血が流れていた。
「もう…、嫌だよ…____。なんで私、こんなゲームに…、参加しちゃったんだろう…!!」
明日美は、見てられない、といったように座り込んで、手で顔を覆っていた。
伊織は、唖然とした表情で口を開けている。
まばたきをすることを止めたその瞳からは、涙だけ、流れ落ちていた。
…あたしは……
何もできなかった。
叫ぶ事しか。
穂乃さんを、止めれなかった。
ただ、人が殺されるのを見ていただけ…
なんで、無力なあたしが生きてるの?
…あたしなんか……
価値なんてないのに。
なんで、なんで…
自問を繰り返しても、答えは出ない。
いくら答えを求めても、
その答えは
一生出ることはない。