私の彼氏は無関心な僕系男子





こんな具合悪そうにしてて、現にさっき倒れそうになったんだよ?








きっと熱中症の初期症状ってやつだよ。







私昨年は保健委員だったんだからね。









「と、とりあえず体冷やさないと」





「む、無理だよ…水は全部飲んじゃったし、全部飲んでもあんま変わらないし…」







「当たり前じゃん!体の中だけ冷やしてもだめ!ちゃんと外も冷やさなきゃ!






あと水飲んだってこんな熱いとこにいつまでもいたらおさまるわけないじゃん!」










バシャッ








私は手に持っていた自分の水を高山さんにかけた。









「はっ、花風さ」





「はい!余った水はゴールするまでちゃんとこまめに飲んでね!」





「な…水は1人1個なんだよ?そんなことしたら花風さんの分が」





「うるさい。そんな話せる元気あるんだったら温存しときな。早く背中乗って」




「え…」






「いいから」






私の焦りに気付いたのか、高山さんはおとなしく背中に乗った。







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