私の彼氏は無関心な僕系男子
「そんな無理してつかまらなくていいから。ちょっとの間我慢してね。」
「えっ、ちょ」
私は高山さんの言葉なんて聞かずに走り出した。
早くしなきゃ。
こうしてる間にも高山さんの症状はひどくなっているかもしれないんだから。
「はぁっ、はぁっ」
こんなことになるなら、普段から運動しておけばよかったな、なんて。
心臓が痛い。
張り裂けそうだよ。
息の仕方もわからなくなりそう。
暑いし、もうここがどことか、そんなこと考える余裕なんてなくて。
ただただ、私は走り続けことしかできなかった。