恋愛禁止(ホラー)
伊達先生の後ろから見てみると、今度は上へと登って行く階段が現れた。


「この階段、地上へと続いているんじゃないですか?」


「わからない……」


そう言いながら、一歩一歩2人の作った階段を上る。


あたしは周囲の土を照らし、2人に関係するものがなにか残されていないかと探す。


しかし……。


「行き止まりだ」


「え?」


立ち止まってそう言う先生に、あたしは眉を寄せる。


ここで行き止まり?


この階段は地上へは通じていないってこと?


もしそうなら、こんな階段を作る必要なんてない。

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