ずっと、好きでいる。








ただ優貴の手を握るだけのオレに







「大貴、優貴くんの保険証と着替え用意して」







藍が指示を出した。







藍は冷静だった。







藍が冷静なのは、優貴が自分の子どもではないからだろうか。







・・・・・・・・・・・イヤ、違う。 藍はそういう人間じゃない。







オレが動揺しているのは、ただ単に自分が弱くてどうしようもない人間だから。







だって藍は、婚約破棄になっても、冷静沈着に自分の道を切り開く人間だから。
< 92 / 278 >

この作品をシェア

pagetop