水巫女の獣になった日
3人には失礼かもしれないが、やっぱり俺にはどうでもいいことだ。

教室の自分の席に座ったまま、大きなあくびをしていると、時雨さんと目があった気がした。

だが次の瞬間には時雨さんは日向と喋っていた。


(うわー。自意識過剰になってんな、俺。)


そう思いながら机に伏せる。

だから気がつかなかった。



――――その後に時雨さん、日向、霧護の3人がこちらを見ていたことを。
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