金糸雀達とお茶会を
「おぉ、帰ったか、夕凪」
ソファーに座ってる、自分と同じ歳くらいの女の子が言う。
……なんか、意外と古風な口調だなぁ…おばあさんみたい。
ちなみに私は朝霧さんの後ろにいて、自分より背丈の高い朝霧さんに隠れている。
だから、中にいる人たちは私の存在に気付いてないみたい。

朝霧さんは何かをたくらんでいるようににや、と笑うと、
「ただいまァ、依頼人連れて来たよ?」
朝霧さんは何気なくさらりと言ったけど、中にいる人たちはびくっ、と過剰な程反応する。特にあの古風な口調の女の子。
「おぉ!そ、それは本当か!?」
「うん、ホント〜。」
こくりと頷くと、朝霧さんは中の人たちにあたしを見せるように少しずれる。
「じゃーん!このコが依頼人の神崎弥生ちゃんでーっす!」
あたしの肩をぽんぽんと叩く。
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