【完】籠球ロマンティック
「お疲れーっす」
放課後、いつものように緩い挨拶と共に部室のロッカールームに入ると、二年生女子の部員八人が、雁首揃えてロッカールームにいた。
律子に告白した彼を好きな彼女を真ん中に、全員が律子を睨み付けている。
律子はひやり、と背筋が凍り、姿勢が良くなった。
まさか……嘘、でしょ?
あり得ないとたかを括っていたのに、それが現実に起きているのだと、やはり頭の回転の早い律子は瞬時に悟った。
「あんた……良くもまぁぬけぬけと部活これたよね!サトが宮部好きなの知ってたクセにさぁ!」
「そうよ、サイテー!リッコっていっつも誰かの好きな人とか彼氏にちょっかい出すよね!」
律子は、かけられる罵声に苛立ちが募った。
私がいつ、人の好きな人や彼氏にちょっかいかけてるのよ?あっちが勝手に告白してくるだけじゃない。
しかも中身の伴わない、外身ばかりの『要らない』告白よ!
そう思っても、言葉に出せない。悪化してしまうのは目に見えているからだ。