【完】籠球ロマンティック
「何で先輩はあの人の理不尽をそうやって飲み込むことが出来るんスか?」
隣にならんで秋葉と共に走る論理は唇を尖らせ、不満全開に言葉を漏らす。
しかし、同級生に声をかけられれば、周りを明るくするような笑顔で手を降るものだから、その切り換えの早さに秋葉はクスリ、と笑った。
「……何スか?」
「いや、何でもないよ。それより間壁、間壁の聞いてきたことの答えなんだけどね」
隣で、男にしては高音質の優しい声で話す秋葉の答えに、論理は答えを聞く前から穏やかな気持ちになっていく。
秋葉の声には、人を落ち着かせる不思議な力があるのだ。
「勿論、納得なんてしてないよ。ムッともするさ。でもねぇ、皆が皆、間壁みたく初めから試合には出れないんだよ。あの人のスパルタに堪え兼ねて辞めた奴だっていっぱいいるさ」
自分より幾分小さな秋葉の、頭の上に出来た『天使のわっか』をくるりと撫でたくなりうず、とする気持ちを抑えて論理はそのまま話を聞く。
「それでも、残った俺達は勝ちたい。だから、堪えられるし我慢も出来るんだよ」
きっと、論理の憧れる秋葉のその考え方は、根底に『勝ち』へのあくなき想いがあるからなのだろう。
論理の中で、何となくそういう風に疑問が着地した。
隣にならんで秋葉と共に走る論理は唇を尖らせ、不満全開に言葉を漏らす。
しかし、同級生に声をかけられれば、周りを明るくするような笑顔で手を降るものだから、その切り換えの早さに秋葉はクスリ、と笑った。
「……何スか?」
「いや、何でもないよ。それより間壁、間壁の聞いてきたことの答えなんだけどね」
隣で、男にしては高音質の優しい声で話す秋葉の答えに、論理は答えを聞く前から穏やかな気持ちになっていく。
秋葉の声には、人を落ち着かせる不思議な力があるのだ。
「勿論、納得なんてしてないよ。ムッともするさ。でもねぇ、皆が皆、間壁みたく初めから試合には出れないんだよ。あの人のスパルタに堪え兼ねて辞めた奴だっていっぱいいるさ」
自分より幾分小さな秋葉の、頭の上に出来た『天使のわっか』をくるりと撫でたくなりうず、とする気持ちを抑えて論理はそのまま話を聞く。
「それでも、残った俺達は勝ちたい。だから、堪えられるし我慢も出来るんだよ」
きっと、論理の憧れる秋葉のその考え方は、根底に『勝ち』へのあくなき想いがあるからなのだろう。
論理の中で、何となくそういう風に疑問が着地した。