【完】籠球ロマンティック
「立てこのデクノボウが!」


「ガッ……!ゲホッ、ゲホッ!」


力が入らずうずくまった論理に、松尾は容赦なく蹴りを入れて怒鳴り散らす。


疲弊しきった体から、他の部員は論理を庇うことも出来ずに立ち尽くすのみ。


「ぅ……ガハッ!」


ようやく顔を上げた論理は、怒りのこもった瞳で松尾を見据える。


「何だその目は……?グズの分際で反論する気か!?」


しかし、その論理の反抗的な瞳は松尾の理不尽な怒りを煽り、更なる攻撃と変わる。


「監督!」


そんな、誰にも止められる筈のなかった暴行を、一人の部員が割って入り、止めた。


秋葉だった。誰よりも人の世話をする秋葉は、この状況を見ているだけには出来なかったのだ。


「監督、間壁の教育が行き届かず、無礼な態度を取らせているのは先輩である俺の責任ですから、だから、殴るなら俺にして下さい!」


秋葉の目に迷いは無かった。その言葉に、嘘偽りは無かった。
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