イジワル上司に恋をして
*
平穏なまま、閉店時間を迎え、問題もなく仕事を切り上げる。
美優ちゃんは先にショップを出ていったけど、わたしは休憩室で、在庫の点検をしていた。
「お疲れさま。今日は一段とのんびりした日だったね」
棚の中を覗いていると、横から声を掛けられて顔を上げた。
わたしに話し掛けてくれたのは香耶さん。やっぱり、癒やしてくれる人だなぁ、なんて思いながら笑顔を向けた。
「そうですね! でも、少し忙しいくらいが、時間経つの早く感じていいのかもしれません」
「んー確かに!」
香耶さんは、簡易テーブルに手を添えて、寄り掛かるようにしながら頷く。そして、わたしと目が合うと、改めて、ふんわりと笑ってくれた。
香耶さんて、本当素敵だなぁ。わたしも出来れば香耶さんみたいになりたいんだけど……ちょっとそれは図々しいか。
香耶さんは黒川と同期って言ってたけど。アイツ、香耶さんの魅力がわかんないのかなぁ?そんなに近くにいたんだったらさ。
今日尋ねてきた人も、美人は美人だったけど……。でも、わたしが男なら、香耶さんみたいなタイプのほうがいいな。
無意識に、じっと香耶さんを見つめちゃってたわたしに、不思議そうに首を傾げて言った。
「どうしたの? なんかわたしの顔に付いてる?」
「あっ! いえっ! そ、そうじゃなくて、そのっ……」
「その」……なんだって話だよね。どうしよう!
明らかに挙動不審なわたしを、ますます香耶さんは首を捻って見つめてる。
苦し紛れに口から飛び出た話題が――。
「くっ、黒川さんて、彼女サンいるんですかね?!」
「……え?」
平穏なまま、閉店時間を迎え、問題もなく仕事を切り上げる。
美優ちゃんは先にショップを出ていったけど、わたしは休憩室で、在庫の点検をしていた。
「お疲れさま。今日は一段とのんびりした日だったね」
棚の中を覗いていると、横から声を掛けられて顔を上げた。
わたしに話し掛けてくれたのは香耶さん。やっぱり、癒やしてくれる人だなぁ、なんて思いながら笑顔を向けた。
「そうですね! でも、少し忙しいくらいが、時間経つの早く感じていいのかもしれません」
「んー確かに!」
香耶さんは、簡易テーブルに手を添えて、寄り掛かるようにしながら頷く。そして、わたしと目が合うと、改めて、ふんわりと笑ってくれた。
香耶さんて、本当素敵だなぁ。わたしも出来れば香耶さんみたいになりたいんだけど……ちょっとそれは図々しいか。
香耶さんは黒川と同期って言ってたけど。アイツ、香耶さんの魅力がわかんないのかなぁ?そんなに近くにいたんだったらさ。
今日尋ねてきた人も、美人は美人だったけど……。でも、わたしが男なら、香耶さんみたいなタイプのほうがいいな。
無意識に、じっと香耶さんを見つめちゃってたわたしに、不思議そうに首を傾げて言った。
「どうしたの? なんかわたしの顔に付いてる?」
「あっ! いえっ! そ、そうじゃなくて、そのっ……」
「その」……なんだって話だよね。どうしよう!
明らかに挙動不審なわたしを、ますます香耶さんは首を捻って見つめてる。
苦し紛れに口から飛び出た話題が――。
「くっ、黒川さんて、彼女サンいるんですかね?!」
「……え?」