幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
「そうね、お母さんも涼ちゃんが彼氏になってくれたら安心だわ」
は…い?
隣に座っているお母さんまで訳の分からないことを言い出す。
「ちょっとやめてよお母さんまで」
「だって〜。涼ちゃんなら昔から知ってるし、お母さん達も心配しないで済むじゃない」
「……。」
「まぁな〜。涼ちゃんなら安心だ、父さんも」
「はっ⁉︎」
そしてお父さんまでもがそんなことを言い出した。
「はぁっ…」
あたしは呆れながらため息をつき、勝手にあーだこーだと盛り上がる弟たちを無視してさっさとご飯を食べ終えた。