幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜


カップル…か。


部屋に戻りベッドにゴロンと横になると、ぼーっと天井を見つめた。


あたしと涼がカップル?

あたしと涼が?


おかしいでしょ。ずっと兄妹みたいに育ってきた幼なじみだよ?


自分に言い聞かせるように、何度もそう思ってみた。


だけど…頭に浮かんでくる涼の顔。

笑った顔。


「はぁっ…」


考えれば考えるほど、ため息ばかりがこぼれるだけだった。


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