幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
「こういうこと、彼女がいるのにしちゃダメだよ…勘違いされるから」
「えっ?」
目を閉じたまま、またみのりは言う。
「岡崎さんに怒られるよ」
「……」
シーンとした空気が俺たちを包んだ。
言っちゃいけない。
言っちゃダメだ。
だけどもう…走り出した気持ちは止まらなかった。
「俺、気付いたんだ」
「何を?」
目を閉じたままみのりは俺にそう聞いた。
言っちゃいけないって分かってる。
でも…
「お前のこと、ただの幼なじみとしてだけじゃなくて…すっげー大事に思ってるってこと」
言ってしまった。
もう…後には戻れない。
「ごめんな、お前には真鍋がいるのに。ごめん…こんなこと言ったらみのりを困らせるだけなのにな…」
それでも伝えたかったんだ。
抑えられなかった。
どうしようもないくらい、今この瞬間…みのりのこと、好きだと思ったから。