幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
「幼なじみとしてだけじゃなく…大事に思ってるって…どういう意味?」
目を開けたみのりが俺を見つめる。
その瞳はキラキラしていて…一筋の涙がスーッと流れていた。
「分かんないのかよ…」
一気に恥ずかしくなり、ボソッとつぶやくように答えた俺。
そんな俺にみのりは小さく、うんと頷いた。
…マジかよ。
「だから…あれだよ…」
「あれ?」
「だから……」
頭をかきながら、俺は言った。
「お前のことが…好きみたいなんだ」と。