恋を奏でる軽音部


「え!?何花音どした!?」



さすがの先輩も、かなり驚いてる。


でも、そう言いながら、先輩は私の腰に手を回してくれた。




「…もっかい、して?」




慣れないことばかりしたせいで、何だか私、おかしくなっちゃったみたい。



先輩は一瞬驚いた顔をしたけれど、何も言わなかった。


右手を私の頬にやり、顔をかたむけ、私の唇にキスをしてくれた。




月と星たちだけが、私たちの全てを見ていた。


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