恋を奏でる軽音部

「花音!ちょっと手伝いに来て!」



いきなり翼先輩に手首を掴まれ、廊下を走った。



黒、白、青、赤、黄色、緑…。


クラス展の様々な展示に目を惹かれる。



でも、今はそんなことより、先輩に掴まれた手首の方が気になった。




どうして、私?


どうして、手首を掴む?




ほら、先輩ってば、気付いてない。




周りがチラチラ見てることにも、


私がドキドキしすぎて死にそうなことも。



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