恋を奏でる軽音部
連れてこられたのは、体育館裏だった。
「ステージの上にひく暗幕、持ってって!」
先輩はそう言って、私にチョコレート色の暗幕を手渡した。
本当は、その先輩が触った暗幕に、顔をうずめたいくらいだった。
私と先輩で、暗幕を抱きながら来た道を戻る。
私は、恥ずかしくて先輩の顔が見れないまま。
でも、顔を上げて、たまに先輩と目が合うと、先輩はニコッと笑ってくれた。
その笑顔に、またきゅんってなる。