7つの願い石~願いの叶うその日まで~
「名前……」



「……え?」

「君の名前。…なんて言うの?」


「え、あ…えと。心音です。神原(カミハラ)心音」



「ふーん。心音、ね。いい名前じゃん。優しそうな名前だ」





彼はあたしの名前を褒めてくれたけど素直に喜ぶことができない。


だってこの名前はあたしの





『本当のお母さん』



がつけた名前だから。




< 31 / 61 >

この作品をシェア

pagetop