180゜の世界
俺は、見逃さなかった。
・・・莉亜が泣いている時、咳をしていたことを。
「うっ・・、げほっげほっ。うっう・・・。」
莉亜は苦しそうに泣いていた。
「莉亜・・・?大丈夫か?」
莉亜は背中を震わせながら、首を縦に振った。
ベットに倒れこみ、激しく咳こんだ。
「げほっ、ごほっ・・・。忍・・・、苦しい、咳が止まらない。
・・・・頭が痛い。」
莉亜は、俺の手を握り歪んだ顔で荒い息をしていた。
俺は、すぐにナースコールを押した。
「肺炎ですね。」
診察室で、医者は俺に言った。
「大分、体が衰弱していました。
肺炎による呼吸困難でした、あと少しの所で危なかったです。」
あの咳も頭痛も全部肺炎が原因だと言う。
医者から薬を貰い、診察室を後にした。
俺は、虚しくなってきた。
どうして、俺はあの天使と言われた莉亜の羽をへし折ってしまったのか。
本当は俺がへし折られるはずなのに、
俺は今、莉亜の母親の気持ちが理解した気がした。
・・・莉亜が泣いている時、咳をしていたことを。
「うっ・・、げほっげほっ。うっう・・・。」
莉亜は苦しそうに泣いていた。
「莉亜・・・?大丈夫か?」
莉亜は背中を震わせながら、首を縦に振った。
ベットに倒れこみ、激しく咳こんだ。
「げほっ、ごほっ・・・。忍・・・、苦しい、咳が止まらない。
・・・・頭が痛い。」
莉亜は、俺の手を握り歪んだ顔で荒い息をしていた。
俺は、すぐにナースコールを押した。
「肺炎ですね。」
診察室で、医者は俺に言った。
「大分、体が衰弱していました。
肺炎による呼吸困難でした、あと少しの所で危なかったです。」
あの咳も頭痛も全部肺炎が原因だと言う。
医者から薬を貰い、診察室を後にした。
俺は、虚しくなってきた。
どうして、俺はあの天使と言われた莉亜の羽をへし折ってしまったのか。
本当は俺がへし折られるはずなのに、
俺は今、莉亜の母親の気持ちが理解した気がした。