もしも君と恋ができたら
しょうくんはポテトチップをくわえたまま目を見開いて、戸惑ったようにわたしをまじまじと見た。
「な、何?」
「いや……まさか本当にしてくれるとは」
「えっ」
かあっと頬が熱くなる。
冗談、だったの!?
「だって、しょうくんが言ったんじゃん!」
顔が赤くなっているのを見られるのが嫌で俯きがちに答えると、しょうくんはふっと柔らかく笑った。
今日見た中で、一番優しい笑顔にどきっとする。
「うん、言ったな」
「……青だよ」
口を尖らせて言うと、しょうくんははいはい、とアクセルを踏んだ。
ちょっとだけ、前みたいな雰囲気に戻れたような気がして嬉しくなった。
少し開けた窓から、暖かな陽射しと心地よい風が入り込んでくる。
恥ずかしくてしょうくんのほうを見れなくて、窓の外に顔を向けた。
しょうくんがやっと音楽をかける。
流れてきたのはわたしの知らない歌だ。
しょうくん、こういうのを聞くんだ……
帰ったら調べてみようかな。
爽やかな風がわたしの髪を靡かせる。
自然と口元が緩むのを感じながら、流れる音楽に耳を傾けた。