もしも君と恋ができたら
しょうくんは本の入っているダンボールを開けて、もとから運び込んであった本棚に丁寧にいれはじめた。
わたしも負けないように衣類を取り出しにかかっていると、しょうくんがあ、と声をあげた。
「どうしたの?」
振り返ると、しょうくんが一冊の本を手にわたしのほうを見た。
「これ読んだことある。面白いよな」
「ほんと? わたしもそれ好き」
「少し読ませて」
「うん」
思わず衣類を放り出して、表紙を眺めているしょうくんのほうへ膝歩きで近づく。
しょうくんと好みが一緒だなんて嬉しい……
って。
あることに気が付いて、血の気がさーっと引いていく。
わたし昨日、あの本にしょうくんとの写真挟まなかったっけ?
やばい!!
慌ててしょうくんの手から本を奪おうとしたときにはもう、彼は本を開いていた。
開かれたページから、ひらりと写真が舞い落ちる。
これだけは、死守しないと!!
しょうくんが手を伸ばすより先に写真を拾い上げ、さっと後ろに隠す。
そんなわたしをしょうくんは訝しげに見てきた。