幼なじみにわたしの生死がかかってる件

ささやかだけど重大な疑問を抱いたので早速スイに耳打ちしてみることにした。


後ろからくいくいとワイシャツの襟を引っ張ったら、ぐえっ、って変な声。ぶふっおもしろ。


「人の首絞めといて笑いやがったな背後霊め。」


『え、やっぱり?』

「あ?」

『やっぱり背後霊ってわたしのことなのかと言いたいんだよ!』

「何今更な事言ってんだ。お前以外該当するやついねえだろチビザル。」


なーんーてーこーとー!悲劇だよこれは悲劇だよ。


『スイの背後霊ってこと!?』

「そうだって言ってんだ。」

『やだよう、せめて守護霊にしてよう。』

「そういう問題じゃねえだろ。お前には人間としてのプライドがねえのか。」


…それをあんたが言いやがりますか。

キョーリューだのブルドックだのサルだの、日々佐原コウという人間の尊厳を粉々どころかペースト状にしてるあんたが言いやがりますのね。おもしろいじゃないか。

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