幼なじみにわたしの生死がかかってる件

水面下、厳密に言えばテーブルの下で足と足による激戦を繰り広げながら、今日も今日とてピザトーストとコーヒーの朝食。


わたしはとても素直なよいこちゃんなので胸の内をつまびらかにすることにした。


『でもね、わたし朝ごはん終わったら十中八九寝ると思うの。』


「怠惰な宣言すんな。」


『昼寝だよ昼寝。』


「にしては早すぎると思わねえのか。時計見てみろ。」


『12時を指してるよ。』


「ついに時計も読めなくなったか可哀想に。あまりに哀れだから教えてやろう。今は10時だ。」


『知ってるもーーん!』


そうだよ10時だよ10時。
9時に起きて今10時だよ。


だけどね、寝ちゃいたいんだもんよ。


「手が止まってる。食え。食わねえと本当に絶滅すんぞ。」


『あいあいさー。』


アノ事考えると食う気も失せるってもんなのだ。

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