【永遠の愛を繋ぐ2人の手】(*ラブコスメ参加作品)
数日間私は悩み続けた。
その結果、私は
家業を継ぐ事に決めた。
正直に言えば
菊田と離れたくない。
彼の笑顔と温もりを手放したくない。
本当に私は
彼が堪らなく好きで仕方ない。
しかし、私は両親とお店を
見捨てる事が出来なかった。
弱っていく父親
わざわざ出向いて
私に頭を下げて涙を流す母親。
放っておけないと思った。
そして、東京と関西では
距離があり過ぎる事に
どうしようもない事に
ただ私は受け入れるしかなかった。
どうしようもないとわかっていても
湖奈美と遥晃に忠告されても
私はやっぱり菊田には
退職と家業を継ぐ事を
どうしても伝えられず
何も知らない彼からその後も
『ゲンカツギの握手』を
求められる度に
私はいつものように右手を出して
『菊田…あなたが好き』
『本当は離れたくない』
そんな切ない気持ちを込めて
キュッ、キュッと手を握り
彼の笑顔と手から伝わる緊張感と
温もりを感じる度に
『あと、何回握手を交わせるだろうか』
迫り来る別れの日を前に
私は一人…涙を流す日々を送った。