【永遠の愛を繋ぐ2人の手】(*ラブコスメ参加作品)
***

世間はクリスマスシーズンで

私自身は退職を3ヶ月後に控えた

12月のある日の事。



「…愛梨、どう言う事よ!!」

向かいの席に座っていた湖奈美が

私に怒りの矛先を向けた。

ここは、会社から一番近い喫茶店。

朝から湖奈美が不機嫌そうに

『会社終わったら
話があるから付き合いなさい』

半強制的に

ここへと引っ張り出された。

後から遥晃も加わった事で

話の内容は大方予想はついていた。

「…湖奈美、もう少し声を落とせ。」

彼女の隣に座る、彼女の夫の遥晃が

周囲から向けられた視線に気づいて

彼女を諭すと

「…だって、遥晃。
静かに話せる内容じゃないわよ。」

そう言いつつも

少しだけトーンを落とした彼女は

「…ねえ、愛梨…。
昨日、遥晃から話を聞いて驚いたわ。
退職の事を
いまだに菊田に話してないのは
何となく予想はついてたけど
自分の父親を安心させる為だけに
好きでもない人とお見合いして
結婚するなんて聞いてないわよ。
どうして黙ってたの?」

再び私に視線を向け直すと

「…答えてよ。」

私をジッと見て説明を促した。















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