【永遠の愛を繋ぐ2人の手】(*ラブコスメ参加作品)
「…ちょっ、菊田!!」
思考が追いつかない私に
「…さっきの話も後ろで聞いてた。」
菊田は前を向いたまま口を開いた。
「…えっ!?…聞いてたって…。
どう言う事?」
まさか…あの会話を…?
まさか…『好き』だと言ったのも
全て聞かれてたの?
「…菊田、さっきの話は…あの。」
戸惑う私に
「…後でもう一度聞かせて貰うから
今は黙ってついてこい。」
そう言って
停めていた車の助手席に
私を押し込むように乗せると
自らも運転席に乗り込み
車を発進させた。
「……。」
車内で私は何も言えず
彼の顔も見るのが恐くて
俯いて黙ったままでいた。
どこに行くのかさえ聞けず
無言の空気が流れた。
どのくらい経ったのか
着いたのは彼のマンションだった。
引っ張り出されるように降ろされ
無言のまま連れていかれた私は
玄関に入れられると
「…キャッ!」
鍵を後ろ手で閉めた彼に
いきなり強く抱き締められた。