【永遠の愛を繋ぐ2人の手】(*ラブコスメ参加作品)
「…菊…田?」
抱き締められている今の状況に
戸惑う私に対して
「…話は遥晃から聞いた。」
彼は私を抱き締めたまま口を開いた。
「…馬鹿。
何で今まで黙ってたんだよ。
何でやめる事をアイツらには言って
俺には言わないんだよ。
…見合いの事や、結婚の事も。」
「……。」
私は何も言えず黙ってしまった。
「…黙るなよ。
それに…俺の気持ちを聞きもしないで
勝手に自己完結して
勝手に思い出扱いするなよ。」
怒りを含んだ彼の声に
「……ごめんなさい。でも…私…。」
そう言いかけた時
「…俺も汐見愛梨が好きだ。
同期や友人としてじゃなく
一人の女性としてずっと見てたし
ずっと前から好きだった。
石田のように
俺も『愛梨』って呼びたかった。」
……えっ!?…好き!?
私の事を?
「…菊田?」
菊田から突然の愛の告白。
喜びよりも戸惑っている私に
「…俺も汐見に拒否されるのが恐くて
嫌われるぐらいなら
今のままでといいと思ってて
ずっと言えなかった。
だから、悪かった…。」
彼はそう言って
さらに強く抱き締めた。
これは夢じゃないよね?
恐る恐る私は彼の背中に腕を回した。