クローバーの起こしたキセキ






もう誰もいない・・・。
部活終わるの遅かったからな。




しんとした教室は、なんだか怖い。




「麻美、帰ろ!」




碧海が誘ってきたけど・・・。




「ごめん、今日はちょっと・・・」




途端に、碧海が声を荒げた。




「何で一緒に帰れないの?この頃多いね、何してるの」




「何にもしてないよ?」




「嘘つき!知ってるんだから!紅峰先輩と屋上で会うんでしょ?前気になって後をつけたの」




「そうだけど・・・」




「私が先輩の事好きって知ってての嫌がらせ?何、その顔。
私が何も知らないとでも思ったわけ?」




「違うよ・・・。
碧海が想像してるような事は何もしてない!2日後にわかるよ・・・」




「バイバイ、麻美」




冷ややかに言われた。




「碧海、待って!部長さんと私は、そんなじゃない!ただ相談されてただけ・・・」





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