クローバーの起こしたキセキ
「男の子で、すごい美少年なんだよ!笑ってるとこ見たこと無いけど。
海原辰也君っていうんだよー」
「え?今海原辰也君って言った?」
お母さんどうしたんだろ。
なんか深刻な顔してる・・・。
まさか知り合いとか!?
「うん、言ったよ~!海原君と知り合いなの?」
こう聞くと、まぁきれいに否定された。
「そんなわけないじゃない!麻美、まだ忘れてるのね・・・・・」
・・・・・まだ忘れてる?どういう事?私なんか忘れったっけ?
まぁ考えても仕方ない!
「お母さん、今回はどこに行ってきたの?話聞かせてーっ」
「なんと・・・パリに行ってきました!!それで新しいファッション友達ができて・・・」
「うんうん!」
あれから私たちは夜遅くまで話し合い、お風呂も一緒に入って一緒のベッドで寝た。
「お母さんおやすみなさ~い。
ふぁぁぁぁ・・・」
「ふふ、おやすみ。
麻美」
私はお母さんの声を聞いて朝6時30分まで寝ることになる。
お母さんが、あんなことを呟いていたことにも気付かずに・・・。
***********
気づいていれさえすれば・・・。
こんな愚かな私を、愛してくれたあなた・・・。
本当に、ごめんなさい・・・・・!!