クローバーの起こしたキセキ





「男の子で、すごい美少年なんだよ!笑ってるとこ見たこと無いけど。
海原辰也君っていうんだよー」




「え?今海原辰也君って言った?」





お母さんどうしたんだろ。
なんか深刻な顔してる・・・。
まさか知り合いとか!?





「うん、言ったよ~!海原君と知り合いなの?」





こう聞くと、まぁきれいに否定された。





「そんなわけないじゃない!麻美、まだ忘れてるのね・・・・・」





・・・・・まだ忘れてる?どういう事?私なんか忘れったっけ?



まぁ考えても仕方ない!



「お母さん、今回はどこに行ってきたの?話聞かせてーっ」






「なんと・・・パリに行ってきました!!それで新しいファッション友達ができて・・・」





「うんうん!」








あれから私たちは夜遅くまで話し合い、お風呂も一緒に入って一緒のベッドで寝た。





「お母さんおやすみなさ~い。
ふぁぁぁぁ・・・」





「ふふ、おやすみ。
麻美」





私はお母さんの声を聞いて朝6時30分まで寝ることになる。





お母さんが、あんなことを呟いていたことにも気付かずに・・・。




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気づいていれさえすれば・・・。





こんな愚かな私を、愛してくれたあなた・・・。



本当に、ごめんなさい・・・・・!!







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