クローバーの起こしたキセキ





ずっと暖かい日に当たっていると、眠気が忍び寄って来た。
今寝たらダメ、今寝たらダメ、と呪文のように自分に訴える。
もう落ちる・・・・・って時にドアがバタンと開いた。




「あんた・・・・・バカでしょ!?」




そんなひどい暴言とともに入って来たのは碧海。
おかげで眠気が吹き飛んだ。
私は場所教えてないのにどうして分かったんだろ?
そんな思考が碧海にばれたらしく、こう答えた。




「空があったし、ちょっとフェンス写ってたから。
やれやれ、先生に言い訳するの大変だったんだよ?どうして急にサボろうと思ったの?」




「えーっと、空がきれいだったから?かな」




なぜか疑問符付きで答えてしまった私に碧海は呆れたような眼差しを送ってきた。
そんな目しないで!!




「まぁいいや。
それより麻美、海原が自主退学したんだって。
杉ちゃん先生が言ってた。
声マネチャレンジ、いきます。
『みんなに残念なお知らせがある。
海原がを別の県に転校してしまうそうだ、詳しい理由は何も聞いていないから分からない。
でも海原からの伝言はあるそうだ。
・・・・・悪かったな、睨んで。さよなら、だそうだ。
海原、またいつか会えるといいなぁ・・・・・。』
以上」






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