センセイの白衣
だから。
次の日に私は、こっそり川上先生に話しておいた。
実を言うと、委員長も生物選択で。
その彼が、自習のときのおしゃべりを主導していたから。
特に気に食わなくて。
先生に言う、なんて小学生か、って思うけど。
私の力ではどうすることもできなかったから。
すると、その日の授業で。
川上先生は、みんなを怒ってくれたんだ。
怒ったところ、一度も見たことのない川上先生。
そんな川上先生が、穏やかな口調で、でも、毅然とした態度で皆を戒めた。
最初は笑っていたみんなだったけど、川上先生が真剣に話すうちに、静かになった。
川上先生は、言葉を選びながら、一生懸命怒ってくれたね。
そんな先生が、愛おしくてたまらなかった。
授業が終わってから、こっそりと先生のところに行った。
「先生、ありがとうございました。」
「え?」
聞こえない、というふうに、先生はわざと聞き返す。
「ありがとうございましたっ!!」
もう一度大きな声で言うと、先生は晴れ晴れと笑った。
いつだって、私のことを守ってくれた先生。
先生は、高校時代だけじゃなくて、今も。
スーパースター、だよ。
次の日に私は、こっそり川上先生に話しておいた。
実を言うと、委員長も生物選択で。
その彼が、自習のときのおしゃべりを主導していたから。
特に気に食わなくて。
先生に言う、なんて小学生か、って思うけど。
私の力ではどうすることもできなかったから。
すると、その日の授業で。
川上先生は、みんなを怒ってくれたんだ。
怒ったところ、一度も見たことのない川上先生。
そんな川上先生が、穏やかな口調で、でも、毅然とした態度で皆を戒めた。
最初は笑っていたみんなだったけど、川上先生が真剣に話すうちに、静かになった。
川上先生は、言葉を選びながら、一生懸命怒ってくれたね。
そんな先生が、愛おしくてたまらなかった。
授業が終わってから、こっそりと先生のところに行った。
「先生、ありがとうございました。」
「え?」
聞こえない、というふうに、先生はわざと聞き返す。
「ありがとうございましたっ!!」
もう一度大きな声で言うと、先生は晴れ晴れと笑った。
いつだって、私のことを守ってくれた先生。
先生は、高校時代だけじゃなくて、今も。
スーパースター、だよ。