この手は、わたしだけの特権【短】
「そう、だよな」

凌太は乾いた声で笑うと、優梨子から体を離し見つめた。

「これ、俺だけの特権だよな」
「ん?頭、撫でるの?」
「あぁ」

優梨子は、恥ずかしながらも頷いた。

「当たり前でしょ」
「他のオトコに、触れさすなよ?」
「凌ちゃんだって……」

駅で偶然、凌太がオンナたちに囲まれて楽しそうにしている姿を思い出した。

「んー?優梨子、思ったこと言えよ?」
「……凌ちゃんだって、オンナノコたちにベッタリされてる。それ、イヤ…」

こんなことを言ったって、オンナ友達だと言われてしまえば、それでおしまいだ。

だけど、凌太はポケットから携帯を取り出した。
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