この手は、わたしだけの特権【短】
「お前、高校入った途端オンナになりやがって、こっちとしてはドキドキだったんだぜ?」

凌太は、優梨子の変わる姿を見ていた。

いつ、隣にオトコを連れて歩いてくるんじゃないかと毎日ヒヤヒヤだった。

「急に化粧し始めるし、スカートの丈は短けぇし」

初めて聞く告白に、優梨子はただ聞くことしかできなかった。

「優紀子が最近、優梨子料理してるとか言うし」

通学途中、優紀子から聞いた優梨子情報。

“好きなオトコでもいんのかねぇ”なんて、優紀子に言われ内心焦っていた。

「あの、それっていうのは、その……」
「聞きてぇか?」

優梨子は、無言で頷いた。

凌太は、優梨子の髪を掬ったまま、優梨子の目を見つめ言った。
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