涙で育った赤い花
「う…うん。でも今はちょっと無理…かな。」


いくらなんでもここでは言えないよ……みんないるし。

っていうか、その前にまだ心の準備ができてない。


「えーっ。じれってぇな〜。」


この話してる時の私と隆斗の距離。


他の人から見れば普通だと思うだろうけど、私にとってはすごく近くて…
息を上手くすることができなかった。


そんな状況にいてもたってもいられなくなった私はついにその場から逃げてしまった。
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