Sweet*Princess
9sweet*表の顔と裏の顔

1*キャンプ




「……めの……」


暗闇の中


優しい声が聞こえる。


「……姫乃………」



私を呼んでる。



「起きて、姫乃」


目を開けると、光が入り込んできた。


光に慣れてくる頃、私の目に映ったのは



「壱斗…」


「おはよ」



大好きな人の、優しい笑顔。



「昨日はごめんね?」


「………ッ!」



壱斗がなぜ謝ったかというと…


あの、その……



「何回もイッちゃったね?」


「んぎゃー!!」



妖しく笑う壱斗。


昨日は、久しぶりだからって何度も求められて……って、キャー!!


昨日の色っぽい壱斗の姿が頭にチラつく


って、何私思い出してんだ……!



「可愛かったなぁ……」


壱斗の頭の中にも昨日の情景が映っている様子


「俺の腕掴んで『壱斗好きぃ!イッちゃう!』だもんな?」


「あわわわわわ」


耳を塞いで布団に潜る


もちろん顔は真っ赤であります。



すると壱斗も布団に潜り込んできた。



「エロいところも好きだよ、姫乃」


「キャー!!」


そんな綺麗な顔で卑猥な言葉を……!!







その時


バッてはがされた布団


「じゃれてるとこ悪いけどさぁ、出かけるよ?」


上から聞こえた雅斗さんの声


てか、私パンツしか履いてないんですけど………!!



「キャー!!!」
「雅兄!殺す!!」


私と壱斗の声がほぼ同時に響いた。



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