私は男を見る目がないらしい。
「一部の男だけですよ?甘いカクテルを飲んでる女が可愛いと思うのなんて。男なんて、女性がビールを飲んでようが、酒が強かろうが、そんなのは関係なくて、中身が可愛ければ自然に惹かれてしまう生き物ですから。俺は相原さんのそういう気にするところ……周りに気を遣えるところ、可愛いと思います」
「!あ、は、はぁ……」
どう反応すればいいかわからなくて、頷くことしかできない。
言い当てられたことにも驚いてしまったけど、私みたいな女のことを可愛いと言うなんて長谷部さんって変わった人かも……とこっそり思ってしまった。
「でもビールですか~。あ、オクトーバーフェストって知ってます?ここからだとちょっと遠いんですけど柚の埼公園で毎年あってて、いろんな国のビールが飲める祭りなんですけど」
「!知ってます!っていうか、毎年行ってます!一番向こうに座っている理子さんと一緒に」
「えっ、毎年ですか?俺も毎年行ってますよ!去年も行きましたし」
「そうなんですね!じゃあ、知らない間にすれ違ったりしてるかもしれませんね~。そうなんだー」
まさかこの場でオクトーバーフェストの話をするなんて思わなかった私はテンションが上がってしまう。
それは長谷部さんも同じだったようで、6人の輪から外れ、私と長谷部さんの間で会話が盛り上がり始めた。