私は男を見る目がないらしい。
 

「くくっ。ウソウソ。そんなことしないって。……でも、今は目の前にいる女を一番落としたいんだけどね。これは本気。」

「!」


目を見てにっこりと微笑まれて、私の心臓がドキッと跳ねた。

それを隠すように手を上下にブンブンと振りながら口を開く。


「……ま、まったー、ご冗談をっ!そんなこと言っても何も出ないからねっ?あははっ」


長谷部さんの言葉を笑い飛ばしながらも、私の心臓はドキドキと速くなっていく。

会うたびに長谷部さんの言葉に甘い言葉がどんどん増えていって、私の心臓はことあるごとに飛び跳ねるようになっていた。

それと共に、私の気持ちは長谷部さんにどんどん引きずられるようになっていて。

甘い言葉を浴びせられるのはすごく恥ずかしいけど、ほくほくと温かい気持ちになるんだ。

……すごくいい傾向だと思う。

ドキドキを落ち着かせるようにビールを一口飲んで、長谷部さんに目を向けると。

じっと私のことを見る長谷部さんの柔らかい笑顔があった。

 
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