私は男を見る目がないらしい。
 

「相原さんとはうまくいくと思うんだけどなぁ。一緒にいて楽しいし、すごくかわいいと思うし。相原さんだって、俺のこと頼ってくれてるよね?」

「それは……っ、でもっ、うまくいくわけないでしょ!?長谷部さん、奥さんいるのにおかしいよ!奥さんのこと、ちゃんと考えてよ……っ!」

「……考えてるよ。それこそ、頭の中がいっぱいになるくらいにね」

「じゃあ、何でこんなこと……っ」

「だから、だよ?……でもさ、俺のパートナーのことは相原さんには何の関係もないことだよね?そこは首を突っ込まないで欲しいな」

「……」


長谷部さんの表情が一気に変わった。

冷たい目をしているのに、どこかもの悲しい表情。

そこは本当に立ち入って欲しくない場所のようで、はじめて見る長谷部さんの表情だった。

でも、口に出さずにはいられなかった。


「……好きな人が自分以外の女と二人で過ごしてるって考えただけで、すごく不安になるんです。同じ女として、いや、人として、私は奥さんの味方をします。長谷部さんは絶対に間違ってる」

「……はぁ。純粋過ぎるね、相原さんは。男のことを何もわかってない。あ、だから簡単に男を信用して騙されちゃうのかな?もしかして、今までも騙されたことあるんじゃない?嘘つかないで、とか言ってたし」

「っ!!」


図星すぎて何も反応できなかった。

今まで付き合ってきた人はみんな私を裏切っていった。

……そこにいる朔太郎だって。

それが真実で……それは私のせいだったの?

 
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