私は男を見る目がないらしい。
「……男が信じられなくなったんです。もう、男なんてこりごりです」
「……美桜」
「男なんて……、信用できない」
「待って、美桜」
「え?」
自分に言い聞かせるように言っていると、慌てたように理子さんが私の名前を呼んだ。
私ははっとして理子さんに目を向けると、理子さんは心配そうな表情で私を見ていた。
「……ねぇ、大丈夫なの?思い詰めすぎなんじゃない?ちょっと騙されたくらいでそこまで言わなくても。それともその長谷部さんって人のこと、本気だった?」
「……長谷部さんのこと本気じゃなかったから、かもしれません」
ふふっと自傷気味に笑ったのと同時に、私の強がりの殻がぽろぽろと剥がれ落ち始める。
「……覚えてます?去年、私が彼氏にフラれた時のこと」
「……あぁ、美桜がすごく落ち込んでどうしようもなかった時ね」
「ふふっ、はい。それです。……実は、その彼と今年に入って再会したんです。突然私の前に現れて」
「えっ!?そうなの?」
私は去年末から今まであったことを、一つ一つ理子さんに伝えていく。
朔太郎に意味もなく絡まれていることや、長谷部さんとのこと、そして、朔太郎に何故か「好きだ」と言われたことも。
理子さんは穏やかに頷きながら、私の話に耳を傾けてくれていた。
「……そうだったの」
話し終えた私の話に理子さんがハァと息をついたのを合図に、沈黙が生まれてしまった。
せっかく久しぶりに理子さんと楽しい時間を過ごせるはずの席なのに……、私のせいで暗い雰囲気になってしまった。
自分からそうしておいて罪悪感を感じ始めた私は、無理矢理明るく振舞う。