私は男を見る目がないらしい。
「しれっと俺のことけなしてるだろ」
「はぁ?なにそれ。別にけなしてなんかないし。被害妄想酷いんじゃないの?」
「!……あーもう、さっさと行こ。せっかくのデートなのにケンカなんかしたくないし」
するっと私の手を取り、朔太郎が歩き始める。
その表情はまだ拗ねたものだけど、ヤキモチを妬いてくれたのかもしれないと思ったら、嬉しくなった。
「……美桜」
「なに?」
「俺以外の男を見るの、禁止。」
「は?なにそれっ、意味わかんないし!」
突然降ってきた拗ねたような口調とそのあまりにも唐突な禁止令に驚いてしまった時、ちょうどさっきのダンディな男の人の待ち合わせ人が来ていたらしく、会話が耳に入ってきた。
「昨日激しかったんだって」
「またかよーお前、どんだけだよ」
「いや、ハニーがさぁxxxしてくれるっつーからしてもらったらあっという間だよな」
「ははっ」
「周り、xxまみれ」
「うわー気持ちわりぃ!」
「いや、気持ち良かったんだけどさぁ~それから何度も……」
……耳を塞ごうかと思った。
あまりにも放送禁止用語がツラツラと出てくるから。
っていうか、ここ街中で真っ昼間だし!